刊行図書
日本の鉄道は、新幹線をはじめ殆どが電化されており、気動車が活躍する場は少なくなっているが、非電化の幹線や地方線区、第三セクターで運用されている気動車は、約3000両にも及んでいます。
一方、鉄道事業者の現場では、電車が主体となっているため気動車に関する技術図書は少なく、気動車の技術継承を如何に行っていくか、また、鉄道各社は独自に設計した新車を投入したため車種が増え、間欠的な投入などにより気動車全休の技術動向が分かり難くなっている中、気動車及びその検査修繕についての新しい指導書の必要性とその作成について各方面から要望がありました。
これに応えるため気動車の開発、設計、製造検修に携わってこられた方々のご協力を得て、鉄道車両新指導書のシリーズで初めての車両編となる「気動車編」を発行することが出来ました。
気動車の検修関係者をはじめ車両計画、車両設計の担当者に広く活用して頂くため作成方針、特徴など本書の紹介を致します。
本書の内容は、第1章 非破壊検査概要 第2章 破壊のメカニズム 第3章 超音波試験 第4章 磁粉探傷検査 第5章 浸透探傷検査 第6章 放射線透過検査 第7章 過流探傷(電磁誘導)検査 第8章 アコースティック・エミッション 第9章 目的別非破壊検査法 第10章 最近の非破壊検査の話題 240頁で構成されています。鉄道車両検査修繕の指導書として活用できる鉄道技術資料です。
この「標準仕様書集」は、JR東日本の機械関係の工事を請負、施工する場合は、必要不可欠なものです。是非この機会にご購入ください。
本書の内容は、第1章 車両の材料概論、第2章 鉄鋼材料、第3章 非鉄金属材料、第4章 焼結金属材料、第5章 電気・電子材料、第6章 非金属材料、第7章 新しい材料、第8章 参考資料の392頁で構成されています。鉄道車両検査修繕の指導書として、活用できる鉄道車両技術資料です。
記 本書は、技術士試験の問題回答例として、R&m誌ワンポイントレッスンに記載した内容に、関連するデータを加え、平成12年に発行した「鉄道車両技術の要点」および平成15年発行の「同(追録)」を見直し改訂して一冊にまとめたものです。
技術士・鉄道設計技士試験対策等に、また、鉄道車両に関する教材としても広く活用できる鉄道技術資料集です。
おもちゃの動きを観察、その動き・生じる音などを実現させているおもちゃのしくみを想像し仮説を立て、その仮説を確かめる実験を実施し、その結果について述べています。
これらの過程は仕事で出くわす課題解決の手順と通ずるところもあり、応用範囲が広く類書を見ないおもちゃの本です。
「R&m」誌に、長年趣味としてきたおもちゃに関して2018年4月から2022年2月まで「おもちゃの科学(好奇心・深ぼりの勧め)」と題して24回の連載をしました。その内容をまとめたものが本書です。
宮本昌幸 著
明星大学名誉教授 工学博士
(元)(財)鉄道総合技術研究所(元)運輸安全委員会委員
一般社団法人
日本鉄道車両機械技術協会 発行
■A4判 カラー刷り 102頁
この本は当協会発行の会員向け月刊誌『R&m』に2020年6月から2022年5月まで、24回にわたる連載講座「車両検修の基礎」をまとめたものです。単行本とするため連載時の内容に多少の修正を加えて構成しています。連載講座を執筆して頂いた方々に改めて厚く御礼申し上げます。
鐵道車両は近年、個々の装置の機能と信頼性、耐久性が一段と向上するとともに、制御装置、各種センサーとデータ処理システムそして通信システム技術の飛躍的な進展によりこれらの技術を比較的安価に広範囲に活用することが可能となり、安全性や安定的な運行がシステムとして確実に向上しています。車両保守の面においては、機器の稼働状況の把握、故障の予知、寿命の予測などの精度を上げることが可能となり、そのような取り組みが各所で進められています。CBM(状態監視保全あるいは状態基準保全)と呼ばれる考え方を実業務として具体化し、車両検修業務に取り入れられつつあります。検査の内容、方法を変更・改善して、業務の改善、効率化を進めている事例もあります。車両検修は今大きな変革期にあるといえます。
このような時期にあたり、車両検修に従事する者は、個々の業務や対象とする車両機器について、全体的な視野を持ちながら理解を確実に深める必要があります。特に従事して日の浅い新任者においては、基礎をしっかり理解することにより、日常業務の本質的理解を深め、応用力を養い、さらに広く高い分野へと進む礎をつくることが求められます。
本書はこのような状況を踏まえ特に新任者の技術的基礎の形成に有益なものとなることを目指し、具体的で分かり易い内容で書かれました。また中堅者にとっては、これまでの知識と経験を自分の中で改めて整理し体系化する良い機会を提供するものと思います。是非、それぞれの目的で有効活用して頂くことを願っています。
一般社団法人
日本鉄道車両機械技術協会 発行
■A4判 100頁